- ご挨拶 -

課題解決型高度医療人材養成プログラム

「慢性の痛みに関する教育プログラムの構築」 事業責任者からのご挨拶

 山口大学大学院医学系研究科整形外科 教授
坂井孝司
山口大学大学院医学系研究科整形外科教授

 文部科学省による、慢性痛に関する教育プログラムの構築を目標とする本事業は、田口敏彦名誉教授が主宰され、教育プログラムの策定を進めてこられました。このたび、事業責任者としての任を引き継がせていただくこととなり、平素よりご支援ご協力いただいております関係の皆さまに深く御礼申し上げます。
 慢性痛に対する診療体系は、これまでの医学教育の中ではカリキュラムとして存在せず、系統だって学習する機会がほとんどない状況でした。そのため医療従事者であっても、日常診療において、慢性痛に対する基礎知識や慢性化の機序、治療についての知識を満足に有していない場面が見受けられました。
 こうした状況を改善するため、本事業では連携5大学(山口大学、大阪大学、滋賀医科大学、愛知医科大学、東京慈恵会医科大学)の痛み治療の診療経験と診療データ等の実績を活かし、痛みの評価や対応についての共通教育プログラムの構築を進めて参りました。現在まで 71項目のプログラムを策定し動画として配信しております。
 これらの実施により、多くの医療者が、患者を苦しめる痛みのメカニズムを理解し、非がん性疼痛やがん性疼痛(緩和ケアを含む)について、生物心理社会面から全人的に痛みを評価・対応していくことの概略を修得することでき、全国どこでも良質で高いレベルの慢性痛への対応が可能となります。
 本教育プログラムによって、我が国の慢性痛医療が大きな変革期を迎えることを切望しております。
 多くのみなさまのご参加を心よりお待ちしております。

平成30年9月